働きウーマンインタビュー・橋朋子さん

ソフトウェア開発やシステムコンサルティングなどを行っている会社で、総務・経理を担当している橋朋子さん。実はこの方、4歳と1歳の2人のお子さんのお母さんなんです。今回は、「働きウーマン」と「ママ」という二足のわらじを履きこなす橋さんが、仕事と育児をどのように両立していったか、その秘密を探ります。

身近にあった「数字」

お仕事について教えてください。

「総務部にて、人事や営業事務、社員の社会保険手続きや、給与計算など幅広く担当しています。社員が気持ちよく仕事ができる環境づくりはもちろんのこと、最近では、社長の声を聞きながら、少しでも会社の力になれるよう自分なりに色々考えて業務を行っています。」

どうして今のお仕事に就かれることになったのでしょうか?

「私が幼いころ、父が税理士事務所に勤めていて、よく自宅で仕事をしていたんです。そのおかげで数字を見る機会が多くあったので、数字にとても興味を持つようになりました。大学卒業後、資格を取った後に税理士事務所などで勤務することも考えたのですが、まずは民間の企業に入って経理を担当し、経験を積みたいと思い、今の会社に就職しました。」

かなり幅広い業務をご担当されていますね。どんな点にやりがいを感じますか?

「数字はもちろんですが、社会保険や労災保険など、お仕事を通していろいろな知識を得ることができる点です。日々生きていくための知識を身につけることができていますし、それを社員の方々にも教えていくことができるので、そこにやりがいを感じていますね。」

子どもに励まされる。また頑張れる。

現在、2人のお子さんを育てながらお仕事をされている橋さん。仕事を続けていてよかったと感じることはありますか?

「仕事をしていると、いろいろな方のお話が聞けますよね。だから、自分の中の価値観に固執することなく、様々な意見や考え方を知ることができると思います。また、何か悩みがあれば誰かに相談できますし、気持ちを切りかえることによって、気分が深く落ち込まない。その点でも仕事を続けていてよかったなと感じていますね。」

また、子どもの存在そのものが仕事へのエネルギーになっていると語る橋さん。

「仕事で嫌なことがあったときも、保育園に迎えに行ったとき、子どもが『おかーさーん』って駆け寄ってくると、本当に不思議なくらいふっと疲れが吹き飛ぶんです。『お母さん疲れてるの?大丈夫?』といって肩を叩いてくれることもあるんですよ。」

出産をまだ経験していない女性は、「子どもがキャリアの妨げになるかもしれない」と心配しがちですが、逆に、子どもの存在が仕事に対していい影響をもたらしてくれるのですね。

家族の楽しみのために

出産前後で、仕事への取り組み方は変わりましたか?

「はい。時間内に仕事を終わらせて必ず保育園に迎えに行かなければいけないですし、また、子どものことで会社には色々とご迷惑をかけていますので、迷惑をかけたくないという思いから、仕事に対する集中力がとても上がりました。効率よく仕事を進められるようになりましたね。あとは、子どものために働いている、というのが大きいです。お給料が出たら子どもに何を買ってあげようかな、どこかに出掛けたいな、なんてことを考えながら働いています。自分だけの楽しみじゃなくて、家族の楽しみを目標に頑張れているのが大きいです。」

自分のためだけに働いていると、時には働く意味を見失ってしまうこともあります。誰かのために働くという意識が橋さんの仕事へのエネルギーになっているようです。

子どもから学ぶこと

ですが、育児をしながら仕事を続けていれば、楽しいことばかりではないはず。実は、この橋さん、以前は育児のストレスからかなり悩んでいたこともあるそう。

「子どもが大きくなるにつれて、当たり前のことですが、だんだん言うことを聞かなくなってきて、自分自身すごくイライラしてしまっていたんです。素直な子だったのに、どうしてこんなになってしまったんだろうって。」

そんなとき、解決の糸口になったのもお子さんの存在だったといいます。

「保育園の先生が、ある日『お母さんこれ見てください』と言って、息子の作品を見せてくださったんです。保育園でイチゴの絵を描いた際に、園児が一人一人コメントを書いていたのですが、うちの息子のコメントには『お父さんとお母さんと、妹と一緒にいちごを食べたい』って書いてあったんです。『あぁ、息子はみんなのことをちゃんと考えているんだなぁ』と分かった瞬間、『私はなんて小さなことで悩んでいたんだろう』と、ぱっと気持ちが楽になり、反省しました。」

それからは、気楽な気持ちで子どもに接することができるようになった、と橋さん。両立のコツも、まさしくこの点にあるとのこと。

「最初は、育児も仕事もちゃんとやらなければと思っていたので、きっと頑張りすぎて疲れていたのかもしれません。でも、主人からの助言もあり、良い意味で適当でいい、なんとかなる、と思えるようになってからは、子どもに対しても余裕を持って接することができるようになりました。子どもも、だんだんと自分のことを自分でやるようになり、手伝いまでしてくれるようになってきたんですよ。」

育児を通して、子どもから学ぶこともたくさんあるんですね。育児両立のコツは、まさしく「完璧を求めないこと」でしょうか。
最後にこれからの目標について教えてください。

「法律の勉強をしたいなぁと思っているんです。会社で働いていて、労働基準法や、派遣法など、労働者とうまくやっていく上で、法律の知識の大切さをとても感じています。会社や社長にとてもお世話になったので、もっと役に立ちたいという思いもあります。育児がひと段落して余裕がでてきたら、勉強を始めたいですね。育児では・・・子どもがもう一人ほしいです(笑)。それから、小さな夢ではあるんですが、ディズニーランドに家族で一緒に行きたいです。」

たかはしともこさん Profile
岩手県一関市出身。昭和53年生まれ。大学の商学部を卒業後、現在の勤め先である株式会社データウェイ・システムズに入社。総務部にて、人事、営業事務、給与計算など幅広い業務を担当している。現在は、4歳の男の子と1歳の女の子のお母さん。幼いころより日本舞踊を習い、華道小原流准教授の資格を持っているなど、働く「やまとなでしこ」ママである。

Contents

橋朋子さん(vol.6)
株式会社データウェイ・システムズ 総務部

オスブルグ里奈さん
(vol.5)

阪急交通社
二係(海外チーム)

ウェンディ畳指さん
(vol.5)

JC-21教育センター
教育部主任

小田切恵さん(vol.4)
まくろび庵

上野千恵さん(vol.4)
マルニ食品株式会社
企画開発室課長

佐向真理子さん(vol.3)
ミュージシャン
受付事務

森谷聖子さん(vol.3)
ベジタブル&フルーツマイスター

岡田佳子さん(vol.2)
富士通東北システムズ
経営企画室

菅原ゆうこさん(vol.2)
フリーアナウンサー

佐藤美喜子さん(vol.1)
NECソフトウェア東北
東北大学経済学研究科

高橋香織さん(vol.1)
アロマプロデューサー