働きウーマンインタビュー・オスブルグ里奈さん

語学力を活かした仕事に就きたい、留学した経験を活かして仕事をしたい、そんな思いを持ったことはありませんか?今回は、旅行会社に勤務する中で自分の経験を活かしている、オスブルグ里奈さんにお話しを伺いました。

留学経験よりも、仕事に役立っているものがある

海外旅行の手配のお仕事をしておられるとのことですが、四六時中、英語とドイツ語ですか?

「そんなことはありません(笑)、お客様が日本の方ですから。海外の募集型企画旅行の手配が主な業務です。例えば、飛行機の予約、現地のホテル・バス・ガイドの予約など、それぞれのツアーに必要なあらゆる物事を確保して、お客様に安全に旅行をしていただけるように準備するのが仕事です。もちろん、現地とのやりとりには英語やドイツ語を使います。」

留学の経験があるということですが、その経験がかなり仕事に活かされているのでしょうか。

「はい。海外に電話をかけたりFAXを送ったりすることには抵抗がありませんし、英文の書類を読むことも慣れているので、スムーズに仕事ができます。でも、仕事に直結して役立っているのは、語学だけではありません。大学で特に興味を持った講義は、心理学・秘書学・情報処理でしたが、この3つこそ役立っています。心理学は会社内でのチームワークづくりに、秘書学は他社との仕事をスムーズにするためのノウハウに、情報処理は自分の仕事の能率を上げることにつながっています。会社の中で仕事をするということは、自分ひとりで自分の資格や能力だけに頼って仕事をすることではありませんから。」

オスブルグさんは言葉の通り、英語検定・ドイツ語検定以外にも情報処理や秘書検定の資格も持っているそうです。

お客様の『ありがとう』の一言が大切

現在お持ちの資格は、仕事に役立っているようですね。

「自分としては、『資格を活かした仕事をするぞ』というよりも、お客様の『ありがとう』の一言のために働いていると思います。どの仕事もこの言葉があってこそ成り立つものだと思いますが、旅行会社の仕事の醍醐味は、お客様の思い出づくりのお手伝いができること。ほとんどのお客様は『非現実』を求めて旅行に出発し、リラックスしたり、刺激を受けたり、新しい出会いがあったり・・・旅行にはたくさんの体験があります。旅行好きの私にとってはこの『お手伝い』がたまらなく嬉しいのです。」

オスブルグさんは、時々、お客様のお見送りに空港まで行くそうですが、「いってきます!」の笑顔と無事飛行機が離陸する様子を見ると、目頭が熱くなるくらい嬉しくなるのだとか。

「資格を活かして仕事をすると、その先に何かがあります。資格を見るのではなく、その先にあるものを見つめることが大切だと思います。」

挑戦するのは、お客様にもっと満足してほしいから

「もっとお客様に満足していただくには、自分の実力を上げないといけないと思っています。そのために、今挑戦しようとしている資格は『デスティネーションスペシャリスト』です。 『ドイツの』『ハワイの』など、国や観光地ごとのスペシャリスト資格で、渡航経験や実務経験があることが受験の条件です。今年から来年にかけてドイツのデスティネーションスペシャリストに挑戦します。試験は年に一度の開催ですので、少しでも多くの国のスペシャリストになり、お客様により良い旅行のご提案ができるようになれたらいいなと思います。」

社会経験の少ない自分に腹が立つ

本当に「今、仕事が楽しい!」という表情ですが、仕事で辛かったことや、挫折感を味わったことはありますか?

「ありましたが、忘れてしまいました(笑)。自分の間違いに寛大になること、とにかく前に進むこと、を周りが教えてくれました。主人・両親・親友、そして、わかり合える仕事仲間・尊敬する上司が、私を明るい方向に向けてくれています。特に、一番の自慢は、一緒に働くスタッフ。笑いが絶えない職場で、皆、仕事熱心で思いやりがあり、いつも助けてもらっていて・・・こういう環境で働けることがありがたいです。」

と、明るく笑うオスブルグさん。しかし、仕事が終わり家に帰って、毎日泣いた時期もあったのだとか。「思うように仕事を進めることができない自分に腹が立って・・・。」そんな時、2つのことを心がけたそうです。ひとつは「先輩社員の動きを観察すること」、もうひとつは「とにかく本を読むこと」。

「社会経験の少ない自分がどうやって一人前の仕事をこなしていくかを考えた時に、本から学ぶということしか思いつかなかったのです。心に残っている本の1冊は、中谷彰宏さんの『大人のスピード勉強法』。立ち止まりがちな自分の背中を押してくれます。」

語学留学ではなく、『人生の勉強』

「高校までは、自分の勉強の方法を学び、大学では何を学べば将来に活きるかを学びました。ドイツ留学については、『語学を学ぶ』というよりも『視野を広げるため』に行っていたと思います。たくさんの人に出会い、『考え方も違う別世界だ』と不思議に思うことばかりでしたが、なぜか自分の中に開放感が生まれ、つまらないことを気にしなくなりました。人を受け入れ、自分を許すことを学びました。留学とは日常生活の中での勉強ですから、語学だけを学ぶわけではありませんよね。そもそも、『資格を取る』とか『語学を学ぶ』という単体で考えてはいけないのでしょうね。」

後輩に伝えたいことは?と質問をしたら「自分をレベルアップさせたいと思うなら、自分自身がまずワンステージ上に上ることを考えるべき。そのためには、自分よりも仕事のできる人や自分よりもステキな人をみつける努力、そういう方とお付き合いをするための勇気を持ちましょう!」とのこと。

ちなみに、ご主人はドイツ人。きっかけはドイツ語学習、仙台で出会ったのだとか。

おすぶるぐりなさん Profile
北海道帯広市出身、1983年生まれ。中学生の時にドイツに交換留学し、海外に向ける思いを持つことに。高校1年でドイツに再渡航し、1年滞在。その後、仙台の白百合女子大学に進学。飛行機に乗る仕事がしたいという思いがどんどん広がり、いつしか「旅」を仕事にしたい、と思いは発展。お客様が「旅行をしたい!」と思って電話を手に取るところから、旅行を終えて思い出を語る日までの全てに携わりたい、というオスブルグさん。現在は、株式会社阪急交通社にて、海外旅行の手配を担当。昨年結婚、ご主人はドイツ人。

Contents

橋朋子さん(vol.6)
株式会社データウェイ・システムズ 総務部

オスブルグ里奈さん
(vol.5)

阪急交通社
二係(海外チーム)

ウェンディ畳指さん
(vol.5)

JC-21教育センター
教育部主任

小田切恵さん(vol.4)
まくろび庵

上野千恵さん(vol.4)
マルニ食品株式会社
企画開発室課長

佐向真理子さん(vol.3)
ミュージシャン
受付事務

森谷聖子さん(vol.3)
ベジタブル&フルーツマイスター

岡田佳子さん(vol.2)
富士通東北システムズ
経営企画室

菅原ゆうこさん(vol.2)
フリーアナウンサー

佐藤美喜子さん(vol.1)
NECソフトウェア東北
東北大学経済学研究科

高橋香織さん(vol.1)
アロマプロデューサー