働きウーマンインタビュー・森谷聖子さん

「野菜ソムリエ」・・・みなさん、この職業をご存知でしょうか?最近、雑誌やテレビでも話題のこの職業。実は、野菜ソムリエの正式名称は「ベジタブル&フルーツマイスター」。今回は、実際に「野菜ソムリエ」として活躍されている森谷聖子さんにお話を伺いました!

野菜ソムリエってなに?

森谷さん・写真1

森谷さんは、具体的にどのようなお仕事をなさっているのでしょうか?

「現在、日本ベジタブル&フルーツマイスター協会に勤務しています。『野菜ソムリエ』の養成及び認定をしている団体です。私自身もその中で、ベジタブル&フルーツマイスター(通称:野菜ソムリエ)としてさまざまな活動を行っていますが、生活者と生産者の間をつなぐ架け橋となるような活動をしているのが『野菜ソムリエ』です。具体的には、スーパーの野菜売り場などで『もっと野菜を食べよう』と食育活動を行ったり、子供たちの野菜嫌いを克服させるような調理方法の紹介など、各種イベントの企画と運営を行っています。また、最近は鰍mTTドコモ東北さんの女性向け会員サイト『Do!PrettyNet』で、季節の野菜や果物を使ったレシピも担当しています。」

いつも自分の傍にあったもの

なかなか未知のベールに包まれている、この職業。森谷さんはどうして、野菜ソムリエという道を選ばれたのでしょうか?

「小さいころから、母のおかげで野菜や果物をたくさん食べる環境にいたことが、そもそものきっかけですね。しかし、母が亡くなったあとすごく戸惑いました。今まで、野菜をどのように食べていたのか、どうやって調理し、どう保存すればよいのか。母と離れたら、野菜のことについて全然わからない自分がいました。また、仕事の疲れから体調を崩し、本当に何も食べられなくなってしまったときに、野菜や果物なら少しずつ口に入れることができて、弱っていた私を助けてくれました。だから、野菜ソムリエを目指していたというよりは、元々自分の生活の中に自然にあったものが野菜と果物だった、という感じですね。」

森谷さんは職業にしようという意識で、「野菜ソムリエ」の勉強をしたわけではなく、「野菜や果物について、もっと知りたかった」から。今まで自分の生活に当たり前にあったものが、次第に興味や実感として変わっていく・・・とても大事なことですね。

自分が自分らしくあるために

野菜と果物に多大なる愛情を注がれている森谷さん。今のお仕事にいたるまでどのような経緯があったのでしょうか?

森谷さん・写真2

「短大卒業後、大手商社に就職し、営業事務として働いていました。仕事はとてもやりがいのある仕事でしたし、大手企業でしたからお給料やボーナスも本当に恵まれていました。しかし、いつしか楽しさがなくなり、大企業ともなると企業のネームバリューだけで、勤務している自分たちまでがすごい人≠ニいう評価を受けてしまうのです。でも、それは自分自身が評価されていることではない。じゃあ私は何か評価されるものを持っているのかな、そう考えたときに、私はまだ持ってない!と辞めることを決意しました。自分らしくいたかったから、このままここで働いていても、自分は何も変わらないのではないか、と。」

その後、税理士事務所での勤務を経て、新聞社に勤務することになった森谷さん。

「この期間、本当に楽しかったです!何より新聞社の人たちは探究心が旺盛で、一緒に居るだけで勉強になりましたし、自分でも、常にアンテナを張りながら、新しいものを発見したり、考えることが何よりも楽しかった。」

しかし、新聞社の契約期間は4年半。この期間中に「ジュニア・ベジタブル&フルーツマイスター」の資格を取得し、退職後中級のベジタブル&フルーツマイスターを取得、ちょうど当時新設されることとなっていた日本ベジタブル&フルーツマイスター協会の仙台支社で勤務することになったのです。

見たい!知りたい!伝えたい!

森谷さんにとって、野菜ソムリエのやりがいとはどんなところにあるのでしょうか?

「人と野菜、人と人をつなぐことができたと実感するとき、とてもやりがいを感じますね。野菜ソムリエの仕事は、野菜のおいしさを伝えること。でも、ただおいしいと言うだけでは伝わらない。こんな風に食べて、こんな味だったんだよ!と自分の体験を通して伝えることで、初めてそのおいしさが伝わるものだと思うのです。」

「食育活動のひとつで、親子参加の野菜教室を行うことがあります。"野菜そのものの味を食べてみよう"と何種類かのピーマンを生で食べ比べてみたりします。よく子供たちはピーマンを嫌いだと言いますが、その食材の味を知ってもらうことで、『あ、こんな味だったのか』とか、『これならおいしいよ』、『この調理方法なら食べられるよ』ということを体感してもらいます。すると、ピーマンは嫌い!と言っていた子供たちが、『なんだおいしいじゃないか』と言ってどんどん食べはじめ、付き添いで来ていたお父さんのほうが、『いや私はピーマンは嫌いです』と固持したりする・・・そんな光景がよくあります。おいしさを伝えるために、毎日いろいろな調理方法を考えたり、つくってみたり、食材について調べたりしています。」

仕事への原動力は、まさに森谷さんの好奇心だと言えるのではないでしょうか?

"普通"のご飯が食べられるお店を

森谷さん・写真3

最後に、森谷さんのこれからの夢について教えてください。

「将来は、自分のお店を持ちたいですね。単身赴任の方や働く女性って、コンビニ弁当で済ませてしまったり、居酒屋でのおつまみが夕飯になってしまったり・・・そういった方々に、普通≠フご飯を食べさせてあげたいです。また、お店の横で野菜を栽培して、子供たちに収穫体験などもさせてあげられたらなぁ、なんて、楽しみですね。」

もりやせいこさん Profile
青森県八戸市出身。宮城学院女子短期大学を卒業後、大手商社に営業事務として7年勤務。退職後、税理士を目指しながら税理士事務所に勤務することとなる。その後新聞社に移り、記者のアシスタントとして働きながら、その頃に初級のジュニア・ベジタブル&フルーツマイスターの資格を取得。現在、日本ベジタブル&フルーツマイスター協会仙台支社にて働き、また「野菜ソムリエ」としても活躍中。「聖子さん」というお名前は、12月24日のクリスマスイブに生まれたことからつけられたそうです。

Contents

橋朋子さん(vol.6)
株式会社データウェイ・システムズ 総務部

オスブルグ里奈さん
(vol.5)

阪急交通社
二係(海外チーム)

ウェンディ畳指さん
(vol.5)

JC-21教育センター
教育部主任

小田切恵さん(vol.4)
まくろび庵

上野千恵さん(vol.4)
マルニ食品株式会社
企画開発室課長

佐向真理子さん(vol.3)
ミュージシャン
受付事務

森谷聖子さん(vol.3)
ベジタブル&フルーツマイスター

岡田佳子さん(vol.2)
富士通東北システムズ
経営企画室

菅原ゆうこさん(vol.2)
フリーアナウンサー

佐藤美喜子さん(vol.1)
NECソフトウェア東北
東北大学経済学研究科

高橋香織さん(vol.1)
アロマプロデューサー