働きウーマンインタビュー・岡田佳子さん

現在、シテスム会社に勤務中の岡田佳子さん。部署を異動しながらも17年間「社員」として在籍し会社に貢献。単に業務遂行するばかりでなく、「よりホスピタリティ溢れる企業にするためにはどうしたらよいか」を考え、「社内外の広報活動の必要性」を会社に提案。そして、今年4月から、晴れて「経営企画室、広報企画担当」に。企業の中の社員という立場で、「考えを会社に提案する」ことをどのように身につけていったのでしょうか。

喜んでもらえるのがすごくうれしい

岡田さん・写真1

心から楽しそうにお仕事について語られる岡田さん、どのような仕事をご担当だったのでしょうか。

「入社後、医療関連のシステムを担当していました。一人で担当したシステムもあり、その時には大変でしたが本当に楽しかったです。時間と手間がかかっていたデータ集計を、パソコンの画面で簡単に見ることができるようにするというプロジェクトでは、何千万のデータをどんな見せ方にするかを自分で考えました。毎日のように夜中の2時3時までパソコンに向かいましたし、徹夜もしました。でも、導入してお客様に『いいね』と言っていただいた時には、心の中で『わーい、ヤッタ』と思いました。同僚や先輩にも『これ、いいよ』と言ってもらって、そういう積み重ねがすごくうれしくて。」

お客様に喜んでいただけると、すごく仕事が楽しかったという反面、トラブルが起きたら対応も自分でしなければならなかったので重圧も大きかったとか。

「自分の能力はまだまだ甘いなと感じましたが、そういった『自分で何かをやる』ということは楽しかったです。」

うまく仕事を振れなくて、 自分がこわれちゃった

岡田さん・写真2

「あるお客様を担当した時です。お客様と深い信頼関係を築くことができて、『岡田さんにならいろいろ相談できるわ』『富士通さんのシステム担当者にはいい人がいるってPRしておいたわ』と言っていただき、うれしさのあまり、1人で頑張ってしまったんです。」

「そのお客様を担当する頃には、私も結構上の立場になっていまして、後輩ができたり、協力会社さんがついたりしていましたが、その方たちにうまく仕事を振り分けることができませんでした。当時、地域の異なるお客様を同時に担当していたので、例えば、朝は福島、昼は山形、夕方は宮城と訪問をして、夜会社に戻ってその日の資料をまとめ、翌日の準備をする、そんな毎日が続いたためか、だんだん『こわれて』しまいました。会社に行こうと思うと吐きたくなったり、頭が痛くなったり、行かなきゃと思うのに行けなくなったり。」

そしてある日、お客様との打合せ中に、突然激しい頭痛に襲われた岡田さん。なんとか帰宅したものの、自分で救急車を呼ぶことに。結局3週間会社を休んだのだそうです。

病院に行ってみませんか

「その頃、誰にも会いたくない話しもしたくないという状態でした。でも、会社の人がお見舞いに来てくれると『自分を良く見せよう』という傾向があり、普通に笑って話をすると、『大丈夫そうだね』と安心してくれる。でも、翌日会社に行こうとすると、また、同じことの繰り返し。そんな状態をみかねて、総務部長が『病院に行ってみませんか?』と言ってくれたのです。」

それまで病院には行かなかったのですか?

「はい、どこに行けばいいのかもわかりませんでしたし、探す気にもなれませんでしたから。でも、総務部長が一緒に病院に行ってくれまして、『休んだら早く良くなるよ』とドクターに言われたこともあり、3ヶ月間休職することになりました。そして次の日から、ぱぁっと良くなった。自分でもびっくりしたくらいです。治ったわけではないのですが、気が楽になったのでしょうね。」

休職中は、河原に行ったり、東京に絵を見に行ったりと気持ちが楽になる場所へ行くことで、少しずつ回復。そして、職場復帰。

「ドクターからは、同じ部署には戻ってはいけませんと言われました。同じ部署に戻ったほうがいい人とダメな人がいるそうですが、私の場合は、別部署の事業推進部というところで復帰しました。」

まったく経験のなかった仕事

事業推進部では、自社のホームページ制作を担当。経験のなかった仕事ですが、努力をしてホームページ制作を覚え、そして、制作方法を覚えると次に掲載内容について見直しをはじめた岡田さん。

「制作していくうちに、もっと魅力的な情報ページにしたいと思うようになりました。単に何かを掲載する場所としてホームページを見るのではなく、広報手段のひとつとして見なくてはいけない。突き詰めると、会社として『広報』をきちんと考えなくてはいけないのではないかと思うようになりました。」

この思いを上司に訴え続けた岡田さん。大企業が倒産したり、大手の銀行が倒産したりする時代。だからこそ「会社を変えていけるところは変えたい」と思い、「変える手段は情報発信、情報発信といったら広報、だからこそ広報という仕事をしっかりやるべきではないか」とプレゼンテーションも実施したそうです。

そしてその念願が叶い、今年4月、ついに経営企画室という部署の中に「広報担当」が発足したのです。

「広報担当」発足!

新しいこと、特に新しい部署の発足という提案は決して容易なことではありません。時にはつらいことや、諦めたくなることもあったのではないでしょうか?

「システムを担当していた頃、つらかったけれど楽しいと思えたし頑張れた。でも、楽しいと思えなくて単に頑張っていたらつらいだけです。だから、つらい中にも楽しさがあるような会社であってほしいと思うのです。自分を復活させてくれた会社と仲間のためにも、これが正しいと思ったら、それを言葉にして、行動したいと思っていました。」

そして、さらに大きな視点から会社を見ようとしている岡田さん。

「いま、富士通全体が『変革していかなくては』と動き出しています。私は、広報とは、社外広報と社内広報と両方の役割を担っていると思っているので、社内に、今何をすべきかを伝えていくことも重要だと考えています。」

広報の仕事の枠を飛び越えたい

岡田さん・写真3

「当社の企業規模では、何か新しいことを始めるときに、すぐに全社で意思統一することは難しいです。でも、変革を進めるために、地道だけれど、自分たちの部署は『こういうことをやりたい』と考えたらとにかく意識して実行していくしかないと思っています。他部署の人たちが見て、『あのチームはなんだかいいぞ、なんでだ?』と言われたらしめたもの。今はまだまだですが、そこから、当社のグループ全体が良い方向に変わって、お客様からも地域からも『いい会社ですね』と言われるような会社になってほしいと思っています。そして地域の企業や日本の企業全体に影響を及ぼし、『日本の企業っていいね』と外国から言われるようになったらスゴイこと。そうなるといいなと思っています。」

岡田さんは、本当に会社が好きなのですね。会社に対して愛情や愛着がなくては、こんなに長く一つの会社に勤めるなんて出来ないと思います。いままでのご苦労を振り返って、いま言えることはなんでしょうか。

「仕事の中で感じる喜び、嬉しさ、それを確認しながら一歩一歩進んでいく・・・、すごく大切なことですよね。そのためには、自分なりに『こういうことをしたい』という信念を持って、目標を立ててみることが大切なのではないでしょうか?信念や目標があれば、大変な仕事も乗り越えられる。そして、乗り越えないと見えてこないものもあるんです。そうすれば、きっとつらさや大変さの後に、喜びが見えてきます!」

おかだけいこさん Profile
1968年生まれ。青森県八戸市出身。岩手大学在学中、病気がもとで退学をすることになり実家に戻る。その後コンピュータの勉強をして、株式会社富士通東北システムズに入社。医療関連のソフト開発に携わり東北を走り回る日々。勤続17年、現在は、同社の経営企画室で広報・企画を担当。

ちょこっとコラム

システム開発の仕事って?

システムとは様々な業務をコンピュータ上で実現するためのもので、そうすることによって業務の効率化を計るものです。

システム開発の第一歩は、システムを使う人(ユーザー)の要望を聞き取り、システムのイメージを構築すること。そして、次に構築したイメージを実現するにはどのような技術・方法が必要なのかを検討します。これらの工程を経て、実際にシステムの開発が始まり、完成後は想定どおりに動作するかテストを繰り返します。

システム開発で最も重要なのは第一歩である「ユーザーの要望を聞き取る」という部分。完成後、ユーザーに「なんか違う・・・」と言われてしまえば、そのシステム開発は失敗ということになり、開発者も発注者も失望する結果となってしまいます。

このような事態を引き起こさないために、システム開発には高度な専門知識だけではなく、高いヒアリングスキルも必要になり、システム開発者として"優秀"とされるための条件とも言われています。

Contents

橋朋子さん(vol.6)
株式会社データウェイ・システムズ 総務部

オスブルグ里奈さん
(vol.5)

阪急交通社
二係(海外チーム)

ウェンディ畳指さん
(vol.5)

JC-21教育センター
教育部主任

小田切恵さん(vol.4)
まくろび庵

上野千恵さん(vol.4)
マルニ食品株式会社
企画開発室課長

佐向真理子さん(vol.3)
ミュージシャン
受付事務

森谷聖子さん(vol.3)
ベジタブル&フルーツマイスター

岡田佳子さん(vol.2)
富士通東北システムズ
経営企画室

菅原ゆうこさん(vol.2)
フリーアナウンサー

佐藤美喜子さん(vol.1)
NECソフトウェア東北
東北大学経済学研究科

高橋香織さん(vol.1)
アロマプロデューサー